ソンタナ応募ゲーム『SANGA(サンガ)』

 タイは仏教の信仰が厚い国として有名ですが、その仏教はインドから伝来した小乗仏教に土着の精霊信仰が結びついた独特の物となっていて、大小さまざまな宗派が存在します。それらの宗派は寺院を中心とした「サンガ」と呼ばれる宗教集団を形成し、今でも成人男性はいずれかの「サンガ」に参加する風習が残っています。 プレイヤーはこのようなタイ仏教の有力な宗派の1つの指導者となり、傘下にあるサンガを駆使して宗派の拡大を目指します。


《中略》



[ゲームの流れ]

 このゲームは以下の6つのフェイズに従って行動します。これが1順すると1ターンが終了し、6ターン終了時にゲームが終了します。

  1. サンガフェイズ
  2. 行動順決定フェイズ
  3. 寺院フェイズ
  4. 移動フェイズ
  5. 改宗フェイズ
  6. 収入フェイズ


[サンガフェイズ]


1.プレイヤーは行動順に、所持金を使って手元のサンガ駒を購入し、ただちに任意のマップボードのエリアまたは後援者ボードの後援者マスに任意の個数配置できます。複数のエリアやマスに置いても、まったく購入しなくても構いません。ただし購入したサンガ駒を次のターン以降に残しておく事はできません。


2.サンガ駒は1個購入するのに1バーツ必要です。1度に何個購入してもかまいませんが、手元にサンガ駒がない場合はそれ以上購入できません。購入に使用した所持金は銀行に戻します。


3.マップボードに配置する場合、すでに自分のサンガ駒が存在する任意のエリアに、任意の個数配置できます。同じエリアに他のサンガ駒や異教徒駒が存在しても、キャパシティを上回ってもかまいません。(注意:自分の寺院のあるエリアには配置できません)


4.後援者マスに配置する場合、他のプレイヤーのサンガ駒がいないマスであれば何個置いても構いません。他のプレイヤーのサンガ駒が存在している場合、その駒数よりも1個以上多い数のサンガ駒を置かなければなりません。置かれたプレイヤーはそのサンガ駒を手元に戻します。そのプレイヤーがまだサンガフェイズを行っていない場合、戻された駒を購入、配置する事ができます。


5.後援者マスにはそれぞれ特殊効果があり、そのマスにサンガ駒があるプレイヤーは、その効果を使用することができます(これを効果の発動と呼びます)。この効果は他のプレイヤーにサンガ駒を配置されるまで継続します。


6.1人のプレイヤーがサンガ駒の購入と配置が全て終了すると、次の行動順のプレイヤーのフェイズとなります。


【船乗り】が発動している場合、そのプレイヤーは自分のサンガ駒の存在するタイランド湾エリアにサンガ駒を配置できます。


 全てのプレイヤーがサンガフェイズを終了した時点で【国王】が発動している場合、そのプレイヤーは任意のマス1つに国王マーカーを置きます。【国王】に置いた場合、何も起こりません。【国王】以外のマスに置いた場合、置かれたマスの効果は発動しません。


[行動順決定フェイズ]


1.各プレイヤーはマップボード上にある自分のサンガ駒の数を数えます。寺院駒は含みません。最も多いプレイヤーから順番に、自動的に行動順が1番、2番……となります。


2.駒数が同じ場合、前のターンの順番がより後ろだったプレイヤーから先になります。

例:赤プレイヤーがマップボード上にサンガ駒を5個、青プレイヤーが2個、黄プレイヤーと緑プレイヤーが3個置かれている場合、赤プレイヤーの行動順が1番、青プレイヤーが4番になります。黄色プレイヤーが前のターンで1番、緑プレイヤーが3番でした。この時緑プレイヤーが2番、黄色プレイヤーが3番となります。


3.行動順が決定したら、その順番に行動順表示欄の行動順マーカーを置きなおします。


 全てのプレイヤーが行動順決定フェイズを終了した時点で【宰相】が発動している場合、そのプレイヤーは任意のプレイヤー1人を選び、そのプレイヤーと行動順を交換することができます。


例:3番の【宰相】プレイヤーが5番のプレイヤーを選択した場合、【宰相】のプレイヤーが5番に、5番だったプレイヤーが3番になります。


[寺院フェイズ]


1.プレイヤーは行動順に、所持金とサンガ駒を使って手元の寺院駒をマップボードの任意のエリアに配置できます。1回のターンに複数の寺院駒を配置できます。


2.寺院駒が配置できるのは、「自分のサンガ駒しか存在していない」かつ「そのエリアのキャパシティ以上のサンガ駒が存在する」エリアのみです。


3.寺院駒を配置するために必要な所持金は、(6―そのエリアに存在するサンガ駒の数)バーツです。所持金から銀行にお金を支払います。

例:アユタヤに自分のサンガ駒が3個置かれていた場合、そこに寺院駒を配置するとき、6−3で3バーツ支払います。


4.寺院を配置した後、そのエリアに存在した全てのサンガ駒は手元に戻ります。


【大工】が発動している場合、そのプレイヤーは「キャパシティ以上のサンガ駒が存在」していないエリアでも、1個以上のサンガ駒があり、かつ「自分のサンガ駒しか存在しない」場合にも寺院駒を配置できます。
 このとき、建設費用は(6−キャパシティ)バーツとなります。

例:アユタヤに2個のサンガ駒があった場合、(6−アユタヤのキャパシティ3)の3バーツ支払う事で寺院駒を配置できます。
そこにあったサンガ駒が全て手元に戻されるのは通常と同じです。


《後略》

ソンタナ様からのコメント:
 このコンテストのために、どれだけのリソースを使ってくれたのだろう?と、ただただ感謝しかありません。
 正直に言うと、この規模のものが応募されるとは…かすかに希望を持ち、期待はしていましたが、まあ難しいだろうと諦めていた部分はあります。
 それがフタを開けてみたらこれです。本当に驚きました。読み進めるうちに、ただ重い・大きいだけでない、練りこまれた緻密なルールと魅力的な世界観に、すっかり虜です。一ゲームファンとして、コンテストの結果関係なく一刻も早くプレイしたいです(笑)