「ソンタナ」応募ゲーム『SANGA(サンガ)』

アピールポイント:
 シンプルなルールと短いプレイ時間で、「ワーカープレイスメント」「特殊能力によるプレイヤーの強化」「陣取り」の3つのシステムを楽しめる。
 また、「陣取り」というと殺伐としたゲームを想像するが、本作ではサイコロ等のランダム発生装置を用いず、駒数の制限や同一エリア内での共存可能ルールを用いる事で弱者が徹底的に排除される事を極力抑えるシステムを用いている。


ゲーム概要:
 ‐プレイ人数 3〜5人
 ‐プレイ時間 60〜90分程度


【テーマ】
 タイは仏教の信仰が厚い国として有名であるが、その仏教はインドから伝来した小乗仏教に土着の精霊信仰が結びついた独特の物となっており、大小さまざまな宗派が存在する。
 それらの宗派は寺院を中心とした「サンガ」と呼ばれる宗教集団を形成し、今でも成人男性はいずれかの「サンガ」に参加する風習が残っている。
(ちなみにサッカーチーム『京都パープルサンガ』の語源でもある)
 プレイヤーはこのようなタイ仏教の宗派の1つの指導者となり、傘下にあるサンガを利用して宗派の拡大を目指す。


【ルール概要】

(1)備品
 以下のものを使用する。(数量に関しては変更の可能性あり)

  • サンガ駒……14個×5色
  • 寺院駒……4個×5色
  • 行動順表示マーカー……1個×5色
  • VP表示マーカー……1個×5色
  • 異教徒駒……4個
  • ボード(タイの地図)……1個
  • 後援者カード……25枚
  • お金チップ(単位はバーツとする)……適量


(2)ゲームの準備

  • ランダムで仮の行動順を決定し、行動順マーカーを置く。
  • プレイヤーは10個のサンガ駒と4個の寺院駒、お金チップ3バーツを受け取る。残りの4個は別にしておく。
  • 後援者カードを裏向きにしてよく混ぜ、(プレイヤー人数+1)枚を表にして場札とする。このとき、はじめの4枚の下部に記されたエリアに異教徒駒を置く。
  • VP表示マーカーをボードのVP表示ボックスの「0」のマスに置く。
  • 手元のサンガ駒のうち2つをボードの任意のエリアに、いわゆるウェーバー方式(カタン方式)で置く。同一エリアでも、離れたエリアでも構わない。


(3)ゲームの手順

  • 購入フェイズ

 サンガ駒、寺院駒、後援者カードをお金チップを使用して購入する。

  • 順番決定フェイズ

 プレイに使用されているサンガ駒の数の多いプレイヤーから順番にそのターンの行動順となる。

  • 移動フェイズ

 行動順に従ってサンガ駒を移動する。移動には「エリアから隣接エリアに移動する」「エリアから後援者カードに移動する(後援者カードにはそれぞれ特殊能力が記されているが、カードにサンガ駒が置かれるまでその効果は適用されない)」「後援
者カードから別の後援者カードに移動する」の3つが行える。
 ただし寺院駒(自分のものであっても)の存在するエリアには移動できない。

  • 改宗フェイズ

 各エリアに記された1〜3のキャパシティ値を上回るサンガ駒が置かれている場合、改宗が派生する。そのエリアにあるサンガ駒が少ないプレイヤーから順にサンガ駒を手元に戻し、キャパシティ値以下になるまで繰り返す。同数の場合は同時にエリアから取り除かれる。

  • 収入フェイズ

 自分のサンガ駒が存在するエリア1につき1バーツ、寺院駒が存在するエリアにつき2バーツと2VP、バンコクエリアに存在する自分のサンガ駒1つにつき1VPを得る。


(4)ゲームの終了と勝敗
 (3)を6ターン行う。その後手元に残ったお金チップ3バーツにつき1VPを得る。VPの最も多いプレイヤーが勝利する。

ソンタナ様からのコメント:
 世界観とテーマ・システムがとても簡潔にまとめられていて、
 非常にレベルが高い企画だと感じました。
 かなりゲーマー寄りなゲームに着地すると思われるので、図説やリファレンスなどの工夫で読みやすい・理解しやすいルールになったら更に良いと思います。