企画進行日記 その1

 8月に入り、第一次審査の締め切りも、あと一週間となりました。
 現在、8月1日までに第一次審査に3件の応募がありました。企画書をお送りいただいたデザイナーの方、ありがとうございました。
 他の皆様のご応募もお待ちしております。


 さて、今回はちょっとした企画の小話として、本企画を開催するに当たり、Ninety.様、ソンタナ様、私で行なった打ち合わせの記録を公開したいと思います。


 6月3日。その日、企画に関する重要事項を決定するために、Ninety.店長 林氏、ソンタナオーナー こいち氏、そして私タクヤの3人が新宿曙町にあるNinty.に集まりました。
 その重要事項とは――、企画のタイトル、特にの店名の○○&○○の部分をどちらを先にするのかをというものです。
 当初は運営である私が決めることになると思われましたが、「折角のボードゲームの企画なのだから」というこいち氏の提案により、林氏、こいち氏の両氏でゲームの勝負を行ない、勝ったほうの店名を先にすることになりました。まあ、現在の企画名を見ていただければ結果は言わずもがなですが……。


 お店の命運(?)を賭けたこの勝負。使用するゲームはダイスゲームの古典的名作「グリード」。5000点目標の一発勝負です。
 公正なるジャンケンにより、先攻はこいち氏、後攻は林氏に決定。
 かくしてお店の一席で勝負は始まった訳ですが、ここで突然林氏がお店に来ていた常連のお客様に勝負の内容を説明し始め、お客様をギャラリー化。さらには「6つ同じ目を振って一発で勝負を決めてやるぜ!」等とギャラリーとこいち氏を煽り初ます。
 受けてたつようにテンションが上がりまくりのこいち氏と、わかり易いように「グリード」のルールを簡単にギャラリーに説明する私。
 想定外の盛り上がりの中、ゲームが開始されました。
 (グリードのルールについては こちら をご参照ください)


 第1ラウンド。
 先攻のこいち氏は1投目でR×3を出し順調な滑り出し。2投目D×1をプラスして、慎重に500点で終了宣言。
 後攻の林氏もさすがに最初からの「シックス・オブ・ア・カインド」はなかったもののR×3G×2と1投目で500点。ここで終えて、最初のラウンドでは互角の状態。

 第2ラウンド。いきなり勝負が動き出します。
 こいち氏がDの乱発で+450点で終えたのに対し、林はG連発ながら5回かけて6つのダイスを振り切り、6つを再び使った6投目でもG×3、D1を出し、一気に+1050点。950点対1550点と少し差が出来る。

 第3ラウンド。
 またもDの乱発で今ひとつ点の延びないこいち氏(350点)に対し、林氏は今回も絶好調。G、Dと出した後の残り4つで振った3投目で$×3、D×1と振り切る豪腕を見せこのラウンドでも1050点と千点越え。得点差も、1300点対2600点とダブルスコア展開。

 第4ラウンド。
 さすがにこれはまずいと思ったのかこいち氏はここで勝負をかけ、Dの乱発ながら4投目に残った最後の1つのを振りにいく。だが、これが失敗。バーストとなる。対する林氏は余裕の得点稼ぎと思いきや、G、Gと取った後の3投目でまさかのバースト。両者無得点のままラウンドを終える。


 そして、5ランド目も無茶な賭けをしているわけでもないのに、双方バーストで無得点。6ラウンド目には後攻の$×3が飛び出し、それを見て焦ったのか、7ラウンド目にこいち氏が一度ダイスを振り切って750点まで伸ばしていた得点を尚も振りに行きバーストさせてしまい無得点。もはや、勝負あったかと思われたが、林氏も7、8ラウンドで連続バースト。さらには10ラウンド目にもバーストさせてしまい、とどめを刺しきれない。対するこいち氏は10ラウンドで一投目に$×3を振り、これを手堅く確保して何とか3200対3800まで追いつく。


 第11ラウンド。
 さらに差を縮めたいこいち氏がD×1、G×2と来た後の3投目でまさかのバースト。対する林氏は1投目でR×3G×2と振り、さらに勝負に出た残り一つのダイスでの2投目で見事にGを振り、+800点。4600点まで得点を伸ばす。

 第12ラウンド。
 ゲームの終了が見える中、こいち氏が意地を見せ、R×3をからめて一度はダイスを振り切り+900点を獲得して4100点。
 対する林氏は一投目でR×3を振りこれで400点。ここでやめれば5000点到達だが、「GREED$」一振りで逆転されるこの点差では不安が残る。ここで林氏はしばらく悩んだ上でダイスを握り―――、こいち氏に押しつけて終了を宣言!!

 第13ラウンド。
 もう後がないためにこいち氏は900点以上になるまで振り続けるしかない。
 1〜3投目ではDを振り続け+300点。今回何度もバーストさせてきた残りダイス3つでの4投目は、ぎりぎりG一つで踏みとどまり+350点。しかし、願いむなしく5投目で無念のバースト。


 結果、4100対5000で「Ninety.」林氏の勝利となりました。(参考:はやしのゲームじんせい。)

 
 ギャラリーのお客様とハイタッチをして喜ぶ林氏に対し、「ホームアドバンテージに負けた」と敗者の弁を語るこいち氏。
 それを聞いた林氏が「じゃあ、今度は私がソンタナに行くんで、もう一度何かをかけて戦いましょう」と宣言し、こいち氏も喜んで受けてたつと、再戦の約束をし、この日の打ち合わせ(?)は終了となりました。

 
 結局、次戦は企画の何を賭けて戦えばいいんだろうと、私の悩みが一つ増えることになりましたとさ……。