第二次審査総評

 それでは、Ninety.、ソンタナ各店舗での第二次審査の総評です。


Ninety. 総評:


 Ninety.店長 林 様 2次審査総評


 全体的にとてもレベルの高い作品が多く大変うれしい限りです。
 着眼点もそれぞれ違いとてもゲーム性の高い作品が残ったと思います。
 総評として僕の感じたことはルールがわかりやすい物は選考に残りやすいのかな、ということでしょうか。
 やはりそれぞれのゲーム大変魅力的なゲームなのですが、すぐゲーム内容がイメージできる作品とそうでない作品の差はあったような気がします。
 特に“あいまい”な部分がルールに残ると「この時はどうなるの?、あの時はどうなるの?」というようなことが選考時でもあったような気がします。
 厳格なルールと与えられたスペースの中での自由度の高さ。
 これが非常に楽しいゲームにおける必要条件なのかな、なんてことを感じさせられました。


 また、審査することの難しさというものも感じています。
 どれも力の入った作品であるということは十分に伝わってきますし、それ以上にこれは完成形のゲームではないのにも関わらず審査をしなければならない。
 これはきつい。
 そういう意味ではちょっと主旨と反してしまうのかもしれませんが、最終形がより見えやすい形で応募して頂いた作品は有利だったのかなあ、なんてことも思います。

 さあ、残り3作品となりました。
 UST放送でもお送りしておりますが、審査委委員長は保坂いずみです。
 僕も審査の一員を担いますが、最終決定権はほっさんです。
 ほっさんがどんな作品を面白いとするのか。
 そしてどんなアプローチがよいのか。
 残る3作品の皆様は是非もう一踏ん張り頭を捻って頂けたらと思います。
 

 皆様の作品を楽しみにしております。


 GAME CAFE&BAR Ninety. 店長はやし


 Ninety.審査委員長 保坂 様 2次審査総評


 今回の審査対象の5本ともそれぞれにキャラが立っていてとても面白く見せていただきました。
 ゲーム(ソフト・業界など)を題材にしたもの食事をしながら楽しめるという切り口のもの連想の要素があったり、協力して勝利を目指すようなコミュニケーションが楽しめるもの、等、デザイナーさんごとに、こちらから出させていただいたテーマをうまく汲んでくれていると思います。


 お店でみなさんにプレイしていただく作品を選ぶということでみなさんに長く親しんでもらえるものを。
 ゲームが好きなお客さまはもちろんそうでないお客さまにも楽しんでもらえるものを。「お友達の家に来ているみたい」と言っていただけるNinety.の空気に相応しいものを、というもふっとした基準では、すべてが合格ラインに達していたといえます。


その中でも、3本を選ぶ決め手となったのは
・伝えやすく、伝わりやすく、理解しやすいルール
・繰り返しプレイしても飽きないかどうか
以上の2点です。

  • 伝えやすく、伝わりやすく、理解しやすいルール

 Ninety.は飲食店なのでボードゲームのプレイングに慣れているかたもそうでないかたもいらっしゃいます。
 例えばお客さまどうしでインストをしていただく場面で、ゲームの面白さが伝わりやすいものに関して今回は高く評価させていただきました。

  • 繰り返しプレイしても飽きないかどうか

 ゲームの展開がパターン化してしまわないか?を、今回は見させていただきました。
「勝ちパターン」や「定石」が多ければ多いほど繰り返しプレイすると飽きてしまいがちです。
 逆に、メンバーが変わるごとにまた環境がかわるごとに、違った楽しみ方ができるゲームに関しては高得点とさせていただきました。


「連駒」さんは、既にルールの完成度がずば抜けて高いので、ハード面の強化を!ゲーム背景や駒のデザインなど、凝れる部分は多いです。
「HIT MAKER!」さんは、おもしろい素材カード・テーマカードがあればあるほど魅力的な作品になると思います。キラーカードの量産を望みます。
「ゲハ戦国対戦」さん。さらなるルール面のブラッシュアップに期待!どのメーカーを引いたプレイヤーも勝つチャンスがあるゲームバランスを目指してください。


 第三次審査は、いよいよテストプレイ審査です。
 みなさんからの力作をたのしみにしています。

 GAME CAFE&BAR Ninety.保坂いずみ


ソンタナ総評:


 ソンタナオーナー こいち様


 もう本当に、本当に悩みまくった選考となりました。
 各ルールブックを熟読するうちにどの作品にも感情移入してしまい、ギリギリまで決めることができず大変に困りました。


最後は基本に帰って、
「文章の読みやすさ」
「レイアウトの印象」
「一読してルールを把握できるか」
「盛り込むべき情報が漏らさず記載されているか」
という、第二次選考の対象が「ルールブック」であることを念頭に置いた、ある意味機械的な選考としました。そうでもしなければ、本当に選ぶことができず…難しい選考でした。


 作者の皆様。力作のご応募、改めて御礼申し上げます。
 本当に、ありがとうございます。
 選考に残った作品も、今回は残念ながら選外となった作品も、必ず世に出るクオリティになると確信しています。
 一つのプロダクトとして完成した際には、必ずやソンタナで取り扱わせてもらいたい!と強く願います。
 どうぞよろしくお願いします。